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アーユルヴェーダでの「治療」の意味が違う

アーユルヴェーダの全体的な治療の見通しは大きく2つに分類されます。

 

1.予防的治療:(Swasthasya swastaya samrakshanam サンスクリット語)

 

2.治癒療法(Athurasya vikara prasamanam

受講テキストより

 

当たり前のように、ドクターはここをすらっと読み流すのですが、日本人にとっては非常に想像がつかない点なんだという事をブログを通して伝えたいと思います。

 

わかりやすく上を言い換えると、

 

1. 病気にならないようにするための治療

 

2. 病気を直すための治療(さらにこれも2つに分かれますが)

 

が存在します。

 

1. 病気にならないようにするための治療

⇒アーユルヴェーダはこの部分の研究が理論的に検証されているのです。昔の日本にもこの分野は存在していました。陰陽師などはこの分野のスペシャリストだったのです。

 

定義づけ、というものはある意味怖いと思います。

 

なぜなら、「はい、ここからは病気ね」と線を引かれた瞬間、その線を越えたもの以外は「病気ではない」ことになるからです。もちろん、この線をひいた偉い学者さんやお医者さんは何度も繰り返し臨床や検証を重ねてはいるのでしょうけど。

 

アーユルヴェーダをすごいなと思うのは、いい状態でも悪い状態でも、どんな時でも治療が必要だと伝えているのです。

 

よく授業では、車のメンテナンスの話をします。

 

どんなにいい車でも走っていれば、走っていなくても、車検を定期的にすることで長く快適に動く。どんなに高い車でも、走り続けるだけでは、故障もするし、オーバヒートも起こす。体も同じ事なのです。

 

 

サービスステーションでの車両チェック、タイヤ交換、バッテリー交換、オイル補充、などなど、定期的に車の状態が悪くなる前に行うように、体も異常になる前に治療が必要なのです。